津市の学童保育の歴史
学童保育の歴史
学童保育は、働き・子育てをしている保護者の切なる願いから保護者自身が立ち上げた制度です。
「子どもが保育園などを卒園し、小学校に入学したあとも働き続けたい」
「小学校の子どもに一人で留守番をさせるのは、不安や心配なことがたくさんあり、安心して働くことができない」
「家で『おかえり』と迎えてあげられないけれど、放課後いきいきと安全に楽しく過ごしてもらいたい」
……など。
そして、同じ願いと想いを持つ保護者たちが集まり、自分たちでつくり広げられていきました。
このような取り組みが全国に広がっていったのは、1975年代ごろからでした。
そして、保護者と指導員は、学童保育が子どもにとって安全に安心して生活できる場になるために必要なことを保護者会や指導員会を通してともに考え、その生活内容を一つひとつつくりあげて、国・県・市町へ要望し続けてきた結果が今の学童保育の姿です。
津市の学童保育の歴史
1965年頃、津市の一身田地区に学童保育の必要性が高まりを受けて、保護者が集まり、初めての学童保育所が旧一身田公民館に設立されました。
残念ながら、最初の学童保育所は周囲の理解や協力が十分に得られず半年で閉所し、その後一身田地区の学童保育所は再建されるのに10年かかかりました。
その翌年、1966年に育生地区に、保護者運営の学童保育くるみ会が小学校のテレビ室に設立されました。いまでは三重県で最も長い歴史を誇ります。
その後、市内各地の保護者の声を受け、小学校敷地内に学童保育所が設置されました。そのほとんどが保護者会(公設民営)で運営されています。
近年では、法人運営の民間学童(民設民営)の学童も増えています。
2006年に津市、久居市、芸濃町、安濃町、河芸町、美里村、一志町、白山町、香良洲町、美杉村が合併し大きな津市となりました。
当時は久居市連協もありましたが、2018年に津市連協に統合されました。